LOHAS(ロハス)なアイデアをお届けします

Vol.15 おいしく・体・リセット

近年先進国では従来の食生活が生活習慣病の増加をもたらしたとの反省から、動物性タンパク質や脂肪を減らし穀類や野菜を中心とした食事を取ろうという考えが広まってきています。ベジタリアンや自然食は有名ですが、今注目されているのが『マクロビオティック』です。美容と健康のためにスーパーモデルたちはもちろん、マドンナやトム・クルーズ、マイケル・ジャクソンなどのアーティストや、カーター,クリントン元大統領など各界著名人の他、約200万人が実践しており、最近では日本でもマクロビオティックの料理教室やカフェレストランもできて雑誌やテレビで取り上げられ注目されています。

わたしたちにできること…

●マクロビオティックってなに??

マクロビオティックとは3つの言葉からできていて、マクロ=大きな、ビオ=生命の、ティック=方法論という意味で、本来は陰陽の理念に基づいて考えられた「自然体」で生きる力を取り戻すための食事法です。 玄米菜食を中心とし、自然のエネルギーを体と心に取り入れます。

【マクロビオティックの二大原則】
一物全体(いちぶつぜんたい)
自然の恵を残さず丸ごといただくこと(お米なら玄米、野菜を皮まで丸ごといただく等)
身土不二(しんどふじ)
暮らす土地の旬のものを食べること

そしてマクロビオティックの食事法で大切にされていることは「バランスよく食べること」です。 全粒穀物(玄米、あわ、きび、ひえ、大麦、小麦、とうもろこし等)を中心に野菜・豆・海藻等をバランスよく食べる事を基本としています。バランスの取れたカロリー摂取をすることで、体が本来の状態を取り戻し、健康的に変化していきます。今まで色々な味を追加していた料理法とは違い、マクロビオティックは素材そのものの美味しさを感じることができます。今まで知らなかった、野菜の甘さを味わってみてはどうでしょう。
マクロビオティックは日本の伝統食に似ています。「マクロビオティック」は難しそうと思う人でも、伝統食をお手本にできることは多いと思います。最初から修行僧のように完全に生活を切り替える必要はありません。

朝食だけ玄米をいただく

季節の野菜を蒸して丸ごといただく

調味料を昔ながらのものにかえてみる

自然のものを、なるべくあるがままの形で食べることほど、自然の力を体内にストレートに取り込める方法はありません。「からだがよろこぶ」生活を少しずつ、できることからはじめてみませんか?

体の健康を左右する食生活。実は、環境とも密接な関係があるのです!

世界では5人にひとりが慢性的な食糧不足に悩み、7人にひとりが飢餓で苦しんでいます。この大きな原因は肉食の急増です。日本でも過去30年に一人あたりの肉消費は2.4倍に増加しています。肉は穀物よりはるかに重い負荷を環境に与えます。中でも牛肉は、日本の輸入食品のチャンピオンであり、環境破壊型食品のチャンピオンでもあります。牛の放牧には広大な土地を必要とし、牛肉100gを生産するためには1万リットルもの水が必要です。これは同じ重さの鶏肉を生産するのに比べ20倍以上の水の量です。
世界の人口の5分の1が安全な飲み水を手に入れられず困り、水をめぐる紛争があちこちで起こり始めている今、牛肉に隠されている膨大な量の水や、外国からの輸送によるエネルギー消費やCO2排出を考えると、マクロビオティックのような考え方が環境にも良いことが分かります。

健康と環境に良い食べものを選んで、おいしく、体をリセットしましょう!


バックナンバー

※「ハチドリな生活」は、ほぼ2ヶ月に1回の連載を予定しています。

ページのトップへ


  • ハチドリな生活 トップ
  • コラム
  • ひとしずくメモ
  • ユウベルグループトップ
  • 低炭素社会実現に向けた気候変動キャンペーン「Fun to Share」 みんなでシェアして、低炭素社会へ。
    ユウベルグループは、Fun to Shareに賛同しています。
  • エコユニット 環境保全活動に取り組んでいます
    ユウベルグループは、環境保全活動に取り組んでいます。