コラム LOHAS(ロハス)なアイデアをお届けします

Vol.20 食べ残しゼロ!おいしく食べきろう!

日本には「もったいない」という言葉があります。ケニア出身でノーベル平和賞を受賞されたワンガリ・マータイさんによってこの言葉は世界共通の言葉になろうとしています。
マータイさんは、2005年来日時、この「もったいない」という言葉に感銘を受け、この意思と概念を世界中に広めるため、他の言語で該当する言葉を探しましたが、「もったいない」のように、自然や物に対する敬意、愛情などをリスペクトする言葉が他に見つからなかったそうです。この日本特有の「MOTTAINAI」精神は、今の日本に反映されているのでしょうか?
日本の家庭における毎日1人当たりの食べ残し量はわずか11gですが、年間で換算すると約4.0kgです(これをどんぶり飯大盛りに換算すると10杯分です)。外食の食べ残し量は、家庭での数倍と言われており、家庭と外食の食べ残しの総量は日本全体で年間700万トン強と推計されています。
一方、世界では約8億5千万人(7人に1人)が飢えに苦しみ、6秒に1人、子どもが飢えやそれに関係する原因のために命を落としています。国連世界食糧計画は、およそ毎年400万トン、8千万人から1億人へ食糧支援を行っていますが、その量は日本全国の食べ残し量の半分程度なのです。
国連世界食糧計画ホームページより)

食べ残しの原因は何でしょう?

一番身近な家庭での食べ残しの原因は以下のとおりです。

  1. 作りすぎて食べ残した。
  2. 皮を厚く剥きすぎたり、脂っこい部分など調理せずに取り除いた。
  3. 冷蔵庫等に入れたまま期限切れとなった。

これらの原因を上手に解消して、今日からあなたも“食べ残しゼロ宣言”をしてみませんか!

わたしたちにできること…

“食べ残しゼロ宣言”

食べ物イメージ

出されたものは全部食べます!
食べれる量だけ作ります!
  • 最小限のものだけ買う。
冷凍保存を上手に活用します!
  • 野菜はゆでて冷凍、肉などは小分けにして冷凍すると使う時も便利!
  • 食べ残した料理も冷凍する。
冷蔵庫、冷凍庫は中はマメにチェックします!
  • 定期的に掃除をして賞味期限をチェック、腐敗する前に料理する。
エコクッキングします!
  • なるべく有機野菜を買って、皮も捨てずに丸ごと調理し無駄なく使う。
  • 大根やにんじんの皮はお漬物にして食べる。
  • 野菜の皮はきんぴらごぼうに!
  • 余ったお野菜は、次の日にお鍋の材料に!
食べれない皮も有効活用します!
  • みかんの皮は乾燥させてポプリに。皮の煮汁は畳のお手入れに使う。
  • 玉ねぎの皮でお鍋のこげを取る。
外食する時はドギーバッグを利用します!
  • ドギーバッグ:外食した際に食べ切れなった料理を持ち帰るための容器のこと。
食べ物とその作り手の方へ“感謝”の気持ちを持ちます!

食べ残しは、生ゴミとして回収処分されると焼却され、地球温暖化の一因になります。
地球温暖化は干ばつや洪水を引き起こし、農作物にも大きな影響を与え、日本においても今のような食糧確保は困難な状況に陥る可能性が懸念されています。

「もったいない」の精神と食べ物への感謝の気持ちを大切にして、地球のためにも“食べ残しゼロ”の習慣を身につけましょう!!


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