コラム LOHAS(ロハス)なアイデアをお届けします

Vol.22 自然の力で野菜をつくろう!

夏野菜のイメージ

みずみずしいキュウリに真っ赤なトマト、“夏野菜”がおいしい季節です。今、農作物の作り方は“安心・安全”をモットーに、化学肥料を使わない有機農法や無農薬農法が広く浸透しています。「私たちの身体は、私たちの食べたものでできている」、当たり前のことですがなかなか意識できていないことです。日頃からできるだけ身体に安心なものを食べるようこころがけたいものです。そこで、究極のエコ農法ともいえる『自然農法』をご紹介します。

自然農法ってなあに?

自然農法とは、耕さない、除草しない、肥料を与えない、農薬を使用しない、ないない尽くしの農法です。
基本的には「種まき」と「収穫」以外の作業は行いません。不自然なことは一切しない、周りの環境と調和した、自然の摂理にかなったエコな栽培方法です。本当にこれで農作物が育つの?!と疑問に思うかもしれませんが、自然農法は日本国内だけでなく世界各地で実践され評価されているれっきとした農法なのです。

自然農法の農作物は、力強く、本来の味や栄養価をもっています。それは、『根の強さ』に理由があります。
根の周りに十分な肥料や環境があれば根を頑張って伸ばす必要がありません。逆に周りに栄養が少ないと植物は「栄養分を探さないと!」と頑張ります。その結果、根の張りが良くなり、細根が多くなります(根は細かい方がミネラル分の吸収が高いと言われています)。強い根ができれば強い実が実ります。
自然に近い状態で育つことが、農作物を強くし、それを食べる人も力強く、健康に過ごせるということです。

わたしたちにできること…

家庭菜園で自然栽培!

自然農法の家庭菜園で育てられた野菜は、安心・安全・新鮮で野菜本来の美味しさが味わえます。
そして、自分の作物を育てる喜びや、自然の恵み、厳しさなどを感じる事ができます。

粘土団子をつくろう!

さまざまな種類の種子を粘土と一緒に混ぜて団子状にし、土地にばら播きます。するとその中で一番今の環境や時期に合った種が芽を伸ばして、やがて根を張って育っていきます。
粘土団子はそんなサプライズ感のある、自然の摂理に任せた農法です。

※粘土団子は自然農法の創始者、福岡正信さんによって考案されました。
愛媛県出身、アジアのノーベル賞ともいわれるマグサイサイ賞ほか数々の賞を受賞しその功績が認められている。

【粘土団子の作り方】
  1. 種子1に、木節粘土(きぶしねんど)7を混ぜる。
  2. 水を加える。(手にひっつかなく、変形に力が要らないくらいのかたさ。)
  3. 2、3回、床に叩きつけて、空気を抜く。
  4. 直径1センチくらいの棒状にし、折りたたんではまた棒状にする。これを10回繰り返して練る。
  5. 親指の爪くらいの大きさにちぎり、てのひらで丸めて完成!
  6. 土壌やプランターに蒔きます。

※作り方は多種多様でこれに限りません。

この面白い農法、夏休みの自由研究にしても楽しいですね。

自然農法は、自然に任せるが故に収穫量が見込めず、農業として確立するには時間がかかり難しい面もあります。しかし、 本当の食とは?自然との共存とは?と考えた時、どんどん広めていきたい農法です。エコも自然農法もすぐに成果が見られるものではありません。

自然の力が発揮される環境づくりのためゆっくり着実にできることから取り組んでゆくことが大切です。


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